おはようございます。
昨日今日はセンター試験。
この時期の北海道の気候は日々変わりやすく厳しいものがあります。
今年はどうやら2日間ともまずまずのお天気で試験に支障がないようですが
試験前日に当たる一昨日はなかなかの吹雪でした。
交通機関にも支障が出ていたようです。
1日違いでよくなって良かったな〜
と思う反面、毎年思うこの疑問…
何でわざわざ1年で一番厳しい気候の時に行うんだろう??
と思うのは私だけでしょうか。
一昨日、吹雪の中、ちょっとだけ車で外出し、早速雪溜まりに突っ込んでしまった私。
吹雪になると
いつも
海辺の学校のことを思い出します。
そこは
冬は、ほぼ毎日吹雪
夏は、ほぼ毎日強い風が吹き荒れ
時折、底抜けに青い空にそよ風と小鳥のさえずりの声がきこえる
といったところでした。
そこで毎日砂だらけになって子どもたちと過ごした日々のエピソードを今日も書いてみたいと思います。
当時、低学年を担任していた私は、図工や生活科などの授業のほとんどの時間教科書などは使っていませんでした。というか、使う暇などないほど、やることがいっぱいありました。
もっというと、
授業中も、遊びなのか図工なのか生活科なのかわからないような、
子どもたちの学びと生活が弾んでいるような時間でした。
そのひとつ、
子どもたちが大好きだった遊びに
「王国建設」
というのがありました。
学校の周りは砂地だったので穴を堀り放題でした。
休み時間になると、
グラウンドの端に水道の蛇口のある周りで何人かの子どもたちが砂を掘って山や川にみたてて遊び始めました。
水を流すと川になりとっても楽しいのです。
だんだん参加する子の数も増え、大がかりになっていきました。
気がつくと、子どもだけの力で半身がすっぽり入ってしまうような穴まで掘られています。
「王国建設」はだんだん学校中に広まって、高学年の子どもたちや先生たちまでわいわいがやがや、みんなの楽しみになっていきました。
スポーツ万能な若手のH先生は特に熱心に一緒に遊んでいて、子どもたちから「王者」と呼ばれ、王国作りはやがて「王者建設」と名称変更されたりしました。
遊びは遊びなのですが、
この活動には
図工や生活科、理科の学習事項も実はふんだんにありました。
どこまでが遊びで、どこまでが勉強なのかと言われても、子どもにとって活動そのものは、すべてつながっているので区別はつきません。
というか、
そもそも区別はなく、活動の中に教科での学びがそこ此処に
「埋め込まれている」
ようなものでした。
そして
教師が「埋め込まれているものをピックアップ」
して
「どうしてかな?」とか
「他の子たちの王国も見てみたら?」
などと問いかけることが学びにつながるということに気がついていきました。
さて、「王国建設」はあまりにも大工事になってしまい、危険かも…ということになりしばらくしてやめさせることになり、あえなく消滅してしまいました。
すると今度は砂山の茂みで基地作りが始まったことを覚えています。
とにかく、自然の中で遊ぶことにおいて子どもたちは飽きることなく
いつも新鮮な驚きや発見を繰り返し、目を輝かせていたように思います。
それは私も同じでした。