katoreen101の日記

学校教育と授業研究・アートと猫と…あとはあれこれ

子ども理解

風と砂山の記憶9 ~子どもの学びは雪捲(ゆきまくり)!~

今勤めている大学の駐車場から、隣の附属小学校のグラウンドが見えます。 冬になるとスキーの練習のための雪山ができ、そこで冬の遊びを楽しむ子どもたちの声が響いています。 雪の中で遊ぶのは本当に楽しいものです。雪の冷たさ、柔らかさ、滑ったり転がっ…

対話で出会いなおす 〜オープンダイアローグに学ぶ教師のためのツール考察③〜

久しぶりの投稿です。 このシリーズ、やめてしまったわけではありません… 全然そうではなく、まだほんの入り口、この奥深い世界にようやく気がついた所です。 すいません、ちょっと色々寄り道していました。 …海外ドラマにはずいぶん時間を割いてしまいまっ…

対話で出会いなおす 〜オープンダイアローグに学ぶ教師のためのツール考察②その2〜

実は、②-その1を書いた直後、オープンダイアローグジャパンのセミナーに足を運びました。 私にとっては大変学びになったセミナーでした! そこでの話や感じた事は、また後に述べるとして、一点、追記したいことがあります。 「オープンダイアローグ」自体は…

対話で出会いなおす 〜オープンダイアローグに学ぶ教師のためのツール考察②その1〜

前回の記事では オープンダイアローグに学ぶ対話の本質1、«体験している世界»を内側から感じる2、«多様な声»が生じる場にする3、«新たな理解»を一緒に生み出す そんな場が学校の中に、 いつでも用意されている=日常に散りばめられている事の大切さについて…

対話で出会いなおす 〜オープンダイアログに学ぶ、教師のためのツール考察①〜

対話で出会う新たなコンテキスト 何か解消したい問題がある時、できるだけ早く、それに関わるメンバーで車座になり、ゆったりとしたペースで語り合う。気持ちを共鳴させながらじっくりと聴き合う。消して、性急に結論を求める事なく、多様な声を重ね合わせな…

対話で出会いなおす 〜オープンダイアローグに学ぶ教師のためのツールを考察してみる〜

公認心理師の資格を取ったものの それに見合う資質がなければどうしようもない。 ネットワークにも組織にも加入していない私は、せめて文献で学びましょう、とAmazonで本を物色していた。 書評などを参考にいろいろ調べる中でどんぴしゃ、どストライク 「こ…

風と砂山の記憶 〜エピローグ 学校の残したもの〜

少子化や過疎化のあおりを受けて北海道でも大変な勢いで学校数が減少しています。 私がこのブログで何篇か記してきた「風と砂山の記憶」の舞台である石狩市立石狩小学校も今年度末で146年の歴史を閉じます。 明治6年 開校なので、北海道開拓と共に開かれた学…

主体的で対話的な深い学びの風景⑥ 〜今年も訪問!最北端の町 Part1〜

9月の半ば、昨年度から訪問させていただいている、最北端の町、稚内市のW小学校に今年も訪問させて頂く機会を得ました。 前日に稚内に入り、夜はW小の先生たちと一緒に、さすが最北端の港町と心底唸らされる海の幸を堪能しました! 居酒屋ルパン最高!太鼓判…

今更ですが「心理学」の勉強を始めました①

久しぶりの更新です。 実は今、夏に行われる心理の資格試験の勉強に勤しんでいるのです。 受験勉強なので、ひたすら 「知識を詰めこむ」 日々にせねばならないところではあるものの… なかなか進まず焦っています… なぜ今更「心理」の勉強など、と周りの人か…

教育の中のマイノリティーを語る 〜札幌市民交流プラザ・札幌市図書・情報館にて前川喜平を読む〜

札幌市市民交流プラザ札幌市図書・情報館に遅ればせながら、 初めて来ました。 ここの図書は貸し出しはできないのですが、カフェの様な素敵な雰囲気の館内でじっくりと読むことができるのです。 www.sapporo-community-plaza.jp 最近始めた心理の資格試験の…

風と砂山の記憶8 〜風で遊ぶ・つくることと学ぶこと〜

前回は吹雪の話でほぼ終わってしまいました。 記述している間に色々思い出し、話が止まらなくなってしまいました。 そんな、北海道の厳しい自然の中。 今、学校の統廃合が進み、僻地の学校が急速に数を減らしています。 風と砂山の記憶シリーズの舞台になっ…

風と砂山の記憶7 〜吹雪の日〜

今、北国は一年で一番厳しい季節をむかえています。 石狩湾から入り込む強い西風が吹くと、降り積もった粉雪が舞い上がり、辺り一面真っ白。視界が効かない中車で前に進むとあっという間に吹き溜まりにはまり込んで身動きができなくなるなんてよくあること。…

風と砂山の記憶6 〜「風を観る」子どもたち〜

海べの町の小さな小学校にいた時のことを綴っています。 今日もその時の忘れられないエピソードの中の一つを紹介します。 いつもの教室の風景 中休みやお昼休みを終えて教室に子どもたちが戻ってきます。 「さあ、遊びの時間は終わりですよ。気持ちを切り替…

風と砂山の記憶4 〜「お魚」続編

皆さま あけましておめでとうとございます。 良いお年をお迎えでしょうか。 私の住む北国のS市はここ数年の例にもれず、雪の少ない新年を迎えています。 昔はもっともっと雪の量も吹雪の回数も多かったように思うのは気のせいでしょうか。 さて、年末書類の…

風と砂山の記憶3 〜「お魚」を描いた写生会のこと〜

こんばんは。 今日も海辺の小さな学校での話です。 ラデッシュの話の少し後の事だったと記憶しています。 www.katoreen.com 最近はほとんど見なくなった学校の取り組みの一つに 「写生会」 というのがありました。 かつてはどこの学校でも取り組んでいて、 …

風と砂山の記憶2 〜海辺の小さな学校.図工の時間のこと〜

もうずいぶん昔の話なのですが 軽トラは新卒で道央の中都市の大きな中学校に勤めました。 教科は美術。 軽トラはグラフィックのデザイナーになりたくて美術系の学部のある大学に進学しました。 ところがそこは教育大学で、周りのみんなが教員採用試験を受け…

主体的で対話的な深い学びの風景⑤ 〜最北端の街、稚内に再訪して〜

11月に入りました。 6月に訪問した稚内の小学校に再び訪れる機会をいただきました。 稚内=きっと超寒い! と思い込み、覚悟を決めて行ったのですが、思いの外、とても良い天気に恵まれてちょっとした行楽気分でした。 学校ではT校長先生が笑顔で出迎えて…

主体的で対話的な深い学びの風景④ 〜子ども理解と授業研究〜

こんにちは。 今日の北海道は朝から冷え込み、私の住むS市の最低気温がとうとう一桁になりました。 あと1ヶ月もしないうちに初雪の便りがきかれると思うと、ちょっと物悲しい気分になります。 今年度も半分を終えました 9月の末はS市のほとんどの小学校で通…