おはようございます。
軽トラです。
今日も暑いですね。
とは言え、私の住んでいる街の今日の最高気温の予想は27度です。
猛暑に喘ぐ南の方々には申し訳ないのですが、これでも周りの道産子たちはふーふー言っています。
北海道は冬が厳しいので冬休みが長い分、夏休みが短く(長期休業は夏冬合わせて50日と決まっているので…)ほとんどの小学校は今週半ばまで学校があります。
しかも、多くの学校で終業式の日も午後まで授業を組んでいます。
今年は新学習指導要領への以降の年で、授業時数の増加に対応するためです。
子どもも先生も大変です…
そのうち、慣れるとは思いますが、終業式で校長先生の話をガマンして聞いたら、さあ帰れるぞ!という時代は終わったようです…
学校では先週までに夏休みの課外の準備も終わり、子どもたちを「ご家庭にお返しします!」という頃ですね。
そんな中、
次のような記事を読んで「おっ」
と思いました。
「小1の壁」とは普通、子どもが小学校に入学して今までの生活とに違いに戸惑い、なかなか馴染めない、いわゆる「小1プロブレム」(中1プロブレム)というのもありますが)のことかと思いきや、なんと
お母さんが抱く「小1の壁」について
の記事でした!
“小1の壁とは:小学校への進学に伴い、親の仕事、子どもの成長度合い、環境の変化により、保育園時代よりも働く親が、仕事と子育ての両立がしづらくなること。”
働くお母さんが働く親の味方、保育園とは違い、仕事と子育てを両立しづらくなる小学校。そして初めての夏休みを迎える不安について切々と書かれています。
これを読むと、
保護者が思っていることと、学校が考えていることには隔たりがある
な、と思わされました。
「いっそ夏休み、なくなれば」子どもの頃は夏休みがあんなに待ち遠しかったのに、母親になった今、小学校の夏休みはむしろ恐怖だ。
あらー、そんなにまで親は子どもの夏休みに追い詰められてるのだ〜と学校側からするとショックな言葉です。
さらに
ホチキスで留めた紙のプリント資料が配られ、1学期の振り返りと、夏休みの生活の心得が学校側から説明される。自由研究、ワーク、絵日記、アサガオの観察記録と多岐にわたる宿題を、遊ぶこと以外に集中力のない息子がこなせるのか…
「自由研究、ワーク、絵日記、アサガオの観察記録と多岐にわたる宿題」とありますが、この分量の宿題は特に多いわけでもなく、ごく普通の分量ではないかと思います。
むしろ、
この他に「夏休みの生活表」なども
あり、毎日その日のお天気や何をしたか、目標が達成できたか等を書き込むモノなどもプラスされている学校もあるのではないでしょうか。
昔はこれが大変でした。毎日真面目にやっていないと、天気なんてわからなくなってしまって、終盤に大騒ぎしたモノです。
昔はネットなんてないですから、適当に書いたり、てんやわんやでした…
実は、多くの学校では、保護者は
もっと宿題を出して欲しいと願っている
と感じているのではないか、と思います。
実際、私も保護者面談などで直接
「先生、宿題がないとうちの子どもは遊んでばかりいるので、たくさーん宿題出してください!」
とよく言われました。
しかし、今問題はそこではない
のですね。
学校は夏休みとはいえ、親は変わらず仕事をしているのだ。膨大な宿題を、いつ見ればいいのだろう。
宿題をさせなくてはならない親にその余裕がない
それを学校に課されると負担だ、それでなくてもいっぱいいっぱいなのに〜〜!
ということなのですね。
…学校側としてもこれは今までの考えを改めなくてはならない問題だと思います。
お母さんたちの叫びに耳を傾けなくてはなりません。
社会は変化するので学校もいろいろなことを柔軟に検討していく必要があると思います。
負担を掛け合っても誰の得にもなりません。
子どもだって親に負担をかけていることをしっかり感じてしまいます。
実際、私の前任校では思い切って「自由研究」を廃止しました。
「夏休みの課題問題」について学校は再考を!
記事を書いた働くお母さんの言うことに反論ありません。本当に毎日を懸命に頑張っていることに敬意をもつ思いです。
…でも
…でも
…でも
…なんだろう、この違和感。
これが働くお母さんたちの意見を代表する話だとしたら、なんと切ない世の中なのだろうとものすごくやるせない思いです。
だって、
夏休みって子ども時代のハイライト
じゃないですか!
それがやり玉に挙がるなんて…
それを親子で楽しめないなんて…
子どもの時、あんなに楽しみだった夏休み、思い出がいっぱい詰まっていた夏休みが、
「いっそ夏休み、なくなったらいいのにねえ」
という母親たちのため息が詰まったものになる日本の社会ってなんなんだろう。
この少子化の時代に
子どもの夏休みもなくして、働き続けろなんて鬼社会日本だ!
「働き方改革」はちっとも浸透していないし、誰かの改革は誰かの負担になっているのではないかと思ってしまいました。
しかし、一方で記事にはこんな記述もありました。
(記者の上司である)編集長は女性で、自身も子育て中で「小1の壁」経験者。大変、ありがたいことに「子どもの夏休み期間はやりやすいように働いて」と言われている。子育て中の同僚も男女共にいる。
考えてみれば、理解者が周囲にいることは、なんと心強いことだろう。
かわらない社会にイライラしたり、変えてやるって、気張るより、
「そうだよね〜。」
「わかるよ、わかるよ〜」
ということがじわじわと広がって、広がり続けることが大事なのかもしれませんね。
とにかく、学校も、親も、子どもも
「いっぱいいっぱい」になっている毎日から
ちょっと
「みんなで、ホッとできる夏休み」
となるよう、大人たち、みんなが工夫しなくてはならないと考えさせられたのでありました。
多々ありますが、
早く来い来い夏休み〜
と指折り数えている子どもたち、楽しくすごしてほしいです〜! !