こんにちは。
軽トラの住んでいる北国はここ数日、爽やかな過ごしやすい日々が続いています。
こういう日が続くと、道産子たちは
「夏はもう終わったのかね〜。ちょっと寂しいね。」
などと、
ついこの前まで
「あつ〜あつ〜、30度超えたら耐えられん。」
と言っていた事を忘れてしまったかのように、行く夏を惜しむのです。
猛暑に苦しむ南の方々には申し訳ない話だとは思うのですが、つい先日は、北海道の東の方ではなんと最低気温3.6度!ストーブつけなきゃ!
というニュースを聞くにつけ、忍び寄る秋の足音にビクついてしまう道産子たちなのです。
さて、それはさておき…
東京医大の「差別入試」の続編がいろいろ報じられています。
その中で目を引いたのが
海外からのは反響
です。
この記事を読むと、アメリカのニューヨークタイムス、イギリスのBBC(それぞれ電子版)で驚きをもって伝えられているようです。
また、フランスやフィンランドの大使館はツイッターで
次のようにつぶやいたとの事。
「在日フランス大使館は2日、ツイッターで、フランスでの大学医学部に占める女子学生の割合が、2000年の57・7%から、16年には64・1%に伸びたことを紹介。21年には医師が男女同数になる見込みだとして、日本の若者に「皆さん、是非フランスに留学に来てください」と呼びかけた。在日フィンランド大使館も2日、自国では女性医師の割合が57%を占めるとツイッターに投稿。ワーク・ライフ・バランスが重視されている同国の暮らしぶりを紹介した。」
(以上、記事抜き書き)
フランスやフィンランドだけでなく、35歳未満でのデータを見ると、OECD関連国の大半(26/32か国)で女性医師が5割を超えているのだそうです。
それに対して日本は20%程度でどの年代においても
OECD関連国の中で最下位
から下から3番目くらいに止まっています。
OECD関連国の中で最下位というと私たち教育関係者はすぐ
「教育への公的支出」日本は最低
というカテゴリを思い出してしまいます。
実際、「OECD関連国 最下位」で検索すると
「教育支出」「教育の公的負担」がずらーっと出てきます。
中には「絶望の国 日本」などというのも出てきてちょっと悲しくなってしまいます。
また、女性医師の少なさは女性の社会進出とも大きな関係があるようです。
教育に金をかけない国は女性の社会進出も進んでいない
という図式が浮かんでしまうのです。
もっとデータをしっかり分析しなくてはそう言い切る事はできないとは思いますが、無関係ではないように思われます。
子どもの教育にかかる金は自己負担、女は家庭で家事や育児、男は外で長時間労働という現状が我が国では依然根強いということを改めて考えさせられます。
教育の現場ではどの子にも平等に未来への可能性を保証すべき
です。
男の子だろうが、女の子だろうが、経済的に恵まれていない家庭の子だろうが、どんな子にも平等にチャンスが与えられる社会の方が、そうでない社会より良い社会だと誰もが思うはずです。
だから
今回の東京医大の入学試験における「差別」は社会的に本当に大きな問題だと腹立たしくニュースを見ていたら…
最近やたらと…
サングラスをかけた、強面の年配の男性が出てくるではありませんか。
日本ボクシング協会の山根明終身会長
という方だそうです。
(終身ってなんだ?笑)
報道を見る限りでは、
団体の中で、
金の配分と人事を一人で握るとこんな風になってしまうんだなあ
という見本のような話がいくらでも出てきます。
この方の話は一般社会の中では、どれもこれもがむちゃくちゃで滑稽ですらあるのですが、本人の生きている世界ではどうやら立派に筋が通っているようですね。
東京医大の「差別」もきっと、
狭い会議室の中でだけ筋が通っていたことがまかり通っていた論理
なのでしょう。
教育やスポーツはどうあるべきなのか、その中で育つ子どもたちや学生、選手たちにとってどういう世界を築いて行くのが正しいのかという視点を全くもっていないという共通点が感じられます。
そんな中で
強面老人も大威張りで言っていましたよね。
「男としてケジメをつける!」
って。
すいませんが、男でも女でもつける時はみんなケジメを付けるのです。
正しくは「人としてケジメをつける。」
ですよね。
この方に感じる不快感、東京医大に通じるものがありませんか。
狭い世界の中で人事と金を支配し
一歩外の世界に出ると全く荒唐無稽な
とことん「古臭い」
考え方。
ただ、この「古臭い」考え方はごく一部の考え方ではなく、
私たちの身の回りのありとあらゆる所に染みついているのだと思います。
そしてそれが
教育に金をかけない国
女性の社会進出が進んでいない国
である日本の社会を変えにくくしているような気がします。
「古臭い」考え方の一部の人たちが、
金の配分と人事を多くを、ぎゅーっと握りしめて離さないでいる
のでしょうね。
そして、この問題は氷山の一角に過ぎないのだと思います。
ともあれ、この問題が表沙汰になったおかげで、多くの生徒や選手たちが救われることを願うばかりです。
と、今この記事を書いていたら、渦中の会長さん、TVのインタビューで涙ながらに語っていました。
会長を辞任したのは、28歳年下の奥様から
「あなたは日本一の男だ、男の花道を飾って欲しい。私が終身会長として最後まで面倒を見るから楽になってほしい。」と言われたからだと。
えっ?
…組織のトップとしての責任は?
…社会的な影響への配慮は?
ん?何言ってんだ?この方。
笑
まるで
…「裸の王様」実写版!
真っ裸!
とここまでいくと
なんだか逆に哀れですねー
…余談ですが。