katoreen101の日記

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山ガール姿をキメて山登りを始めたと思っている人にオススメのいい山8選・札幌近郊編

山登りにいい季節になってきましたね。

山登りは楽しそうだけど、どんな格好でどの山にどうやって行ったらいいのかわからなくてなかなか始められないという人、結構いるんのではないでしょうか。

…それは本当にもったいないことです!

山は本当にたくさんの喜びを与えてくれます!私自身、はじめは「自然の中で過ごすのは楽しそうだけど、登る大変さを思ったら絶対にムリ!」と公言していました。しかし今では山登りの楽しみを語り始めたら1時間は話し続けられます。そんな私の記事を読んでもらって山に出かける決心がついてくれればとても嬉しいです!

 

山登りが楽しい!とマジで言える5つの理由

1、山の新鮮な空気が心と体を元気にしてくれる

2、誰かと競うわけでもない、自分で決めた目標を達成していく楽しみがある

3、体力や精神力がつき、仕事や学校でも生き生きと過ごせる

4、子どもの頃の探検ごっこをしている気分が蘇ってくる

5、山ガールファッションがおしゃれ!

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1、山の新鮮な空気が心と体を元気にしてくれる

  山に限らず、森林の中に入るとふっといい香りがしてホッとした経験をもつ人が多いのではないでしょうか。これは木々がかもしだす「フィトンチッド」と呼ばれる森の香り成分が血中に取り込まれることからそうなるということがわかっています。

「フィトンチッド」はマツなどの樹木が放出する揮発性化学物質の総称で、アロマテラピーの精油に含まれることが多く、血圧低下や免疫力を高める効果も報告されているそうです。つまり、森の中にいる間じゅう、アロマの香りに包み込まれている状態。「ホッとする」のも頷けますよね。「フィトンチッド」には血圧低下や免疫力を高める効果だけでなく、炎症を抑えたり、痰を除去する効果があるために、喘息などにも効果を発揮したりするという報告もあり、心だけではなく体にもよいということがいろいろな研究報告で明らかになっています。私も山登りに行った次の日はクタクタなんじゃないかとおもってたのですが、不思議なことにたいていの場合、むしろ元気になるんです。まあ、シーズン始めなど、筋肉痛が辛いことはありますがそれさえも心地よく感じることがありますよ。

2、誰かと競うわけでもない、自分で決めた目標を達成していく楽しみがある

行ってみたいけど、体力がないから無理、と諦めていたとしたら、それまた本当にもったいないことです。何故なら、山は体力に合わせた楽しみ方ができるからです。行きたいところまで自分のペースでいけばいいのです。頂上まで行かなきゃ行けないという決まりなどありません。自分で目標を決めてやる事が楽しいのです。私はいつも頂上を目指したいのですか、天候や時間の関係で途中で引き返すこともあります。今日の頂上はここにしよう、次は山頂を目指すぞ、という風に新たな目標ができてそれはそれで楽しいものです。なんと言っても山は逃げません!遅いので同伴者に迷惑かけるのが嫌だ、という人もいるかもしれません。人が多く訪れるような山は登山道がはっきりしているのでそれぞれのペースで行ってもちゃんと山頂で一緒にランチしたり楽しく過ごす事ができます。私もペースの違う友人とよく一緒に登りますが、お互いにストレスを感じたことは全然ありません。相手がトレイルランナーとかであまりにも違う場合は別として、問題なしです。

 

3、年齢に関係なく体力や精神力がつき、仕事や学校でも生き生きと過ごせる

自分のペースで登ればいいと言いましたが、人は目標をもつとやり遂げたくなるものです。自分の実力の少し上を目標にすると頑張ってやちゃうものです。あと少し、もうひと頑張りと自分を自分で励まし、次はもっと高い山を目指したいと思うのです。そして大変だった時ほど、やり遂げた時の喜びは大きさハンパありません。自分の実力と思っているところより高い所に「目標を置く、そして達成する」という分かりやすさ。気持ち良さ。というそうすると自然に体力はもとより気持ち、つまり精神力がついていくというのもとても分かりやすい話ではありませんか。

実際、仕事や勉強も目標や計画を立てて少しずつ登りつめて達成していく山登りと似た要素が多くあります。登山で味わった成功体験は職場や学校でもあなたを生き生きとさせてくれることでしょう。

そしてこれは年令にも関係ありません。

山登りに必要なのは適度な筋力と心肺機能です。実はこの2つは繰り返し使う事で右肩上がりで伸びていく機能です。年を取ると筋力は確かに若い頃のようにはいかなくなるかもしれません。しかし心肺機能はしぶとく伸びてゆくという説もあります。マラソン大会の記録をみると、60代や70代のシニア層のタイムに驚かされます。20代の部活で鍛えた若者でもかなわないようなタイムで完走するシニアランナーはたくさんいます。

始めるには歳を取りすぎているな、などと思うことは決してありません。

 

4、子どもの頃の探検ごっこをしている気分が蘇ってくる

山の中には楽しいものがたくさんあります。いろいろな種類のキレイな花々が季節ごとに咲きみだれ、心を和ませてくれます。花の名前を覚えたり、写真を撮ったりすることをメインに山登りを楽しむ人も多くいます。動物との出会いも楽しみの一つです。面白い鳴き声の野鳥を求めてバードウォッチングしたり、昆虫の姿を探したり、なんだかそんなことに夢中だった子供時代を思い出してしまいます。

私は子どもの頃、林の中で探検ごっこをするのが大好きでした。草花に勝手に名前をつけて、まだ誰も見つけていないのを見つけては大喜びしていました。トンボやチョウやカエルをどんなに捕まえたことか。持ち帰って、家の中を虫だらけにしたり、泥だらけになったりして親に怒られたこともしばしばでした。

なんとワイルドな子供だったかと思うのですが、ゲームもなく、おもちゃもそんなにもっていなかった当時の子供たちはみんなこんなものだったように思います。

ともかく、そんな子供時代を過ごしたか過ごしていないかにかかわらず、子供のようなわくわくとした気持ちを沸き上がらせてくれるのが山の大きな魅力です。

私個人としてはこれが最大の山好きの理由です!

 

5、山ガールファッションがおしゃれ!

えっ、こんなことが理由?と思われるかもしれません。が、こういうことは特に女子にとってはとても大事なことなのですよ。旅行に行くにも「どんな服を着て行こうか」とか、ジムに行くにも「今日はどんなトレーニングウェア走ろうか」などと考えることは楽しみでもあり大問題でもあるのです。

そんなこんな、昨今、山登り用の女性用のウェアが本当にオシャレ。山だけでなく、カジュアルファッションとしても定着してきました。

私としては実際に山で使っているギアをさりげなく普段使いして、「ちょっと山登りも趣味でやってて」的な感じをかもしだすのが凄く格好いと思うのです。

例えば、山用のショートスカートにパスケースなどの小物をカラビナでぶら下げたり、使い込んだ感のあるデイパックにテバのサンダルを合わせたりしてタウンを歩くのもかっこ良いではないですか!

アウトドア系のブランドのショップを覗いてみましょう。可愛い上に、機能性抜群で季語こと最高のアウトフィットがたくさん揃っています。きっと欲しくなるはずです。買うには理由も必要ですよね。そのためには、やっぱり山に登らなくては!

 

札幌近郊のオススメの山

札幌の近郊には本当に素敵な山がいっぱいです。200万人近い人口を抱える大都市なのに一歩郊外に入ると豊かな自然が広がっています。初心者から中級者まで何度行っても違う表情を見せてくれる、本当にいい山がたくさん。その中から私のオススメを紹介します。

1、散歩気分で縦走できます!〜三角山から大倉シャンツェ 標高311m

 写真で見るように、札幌の住宅街の真ん中にその名の通り、キレイな三角形の姿を見せている三角山。散歩道のようなはっきりした登山道なので小さなお子さん子と一緒でもおすすめの山です。ゆっくり登っても山頂まで片道45分ほどで登れます。一等三角点が置かれた頂上に着くと、突然景色がひらけて札幌市街地を一望できる景色が広がります!ここで一息ついたら、大倉山シャンツェの上まで足を伸ばしましょう。山頂の休憩所ではソフトクリームもいただけます!

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2、絶景!断崖絶壁!…でも登りやすい 〜八剣山〜 標高498m

札幌市中心部から定山渓温泉に向かう国道沿いから見える、剣のようにとがった岩場が迫力満点の八剣山。麓から頂上を見上げると、断崖絶壁が続く本格派登山気分に浸れる山が、片道約1時間ほどの行程で楽しめます。見た目に比べると思いのほか簡単に登れる山です。時々ロープ場などもあり、頂上へ近づくにつれ険しい岩場に。簡単とはいえ、ここはとても注意が必要!樹林帯を抜け切り立った岩場まで登ると視界が開け、眼下に箱庭のような市街地が見える絶景が楽しめます。なかなかの高度感、高所恐怖症の方は注意が必要です。登山口周辺には果樹園や乗馬が体験できる所などがあり、楽しみは登山だけではありません。

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3、やっぱり絶対に外せない、札幌市民の山 〜藻岩山〜 標高531m

札幌市民の憩いの山といえばやはり藻岩山でしょう。5つの登山道があります。その他にも山頂まで観光道路やロープウェイやミニケーブルカー「モーリすカー」でも上がることができます。

私も何度も登っていますが、季節によって色々な表情を見せてくれる魅力的な山です。

三角山同様、札幌市のほぼ中央に位置しています。山頂からは札幌の街並みや日本海石狩湾、増毛暑寒別岳までの大パノラマを見ることができます。

  アイヌ語では「インカルシぺ(いつも上って見張りをするところ)」という名前の山。松浦武四郎は「後方羊蹄日誌」の中で、「藻岩山は、アイヌにとって物見をする山であると同時に、尊い神の山だった。」と書き残しているそうで、今は市民の憩いの山ですが、アイヌの人々にとっても大切な場所だったようです、昼間はもちろん、夜景も素晴らしく、夏だけでなく、冬場も楽しめる山です。

4、急登に耐えながら、ゴルフ場を見下ろす 〜銭函天狗岳〜 標高536m

 500m少しの標高の山なのですが、頂上部には40mほどの垂直な岩壁があり、とてもワイルドな見た目の山です。もちろん、岩壁を登るのではないのでご安心を。高速道路札樽バイパスの銭函インターから出てすぐの大倉山学院を通り過ぎてすぐに登山口があります。しばらくは沢に沿って緩やかな登りですが、やがて急登となり、どんどん高度を稼いでくれます。下にゴルフ場やその向こうに見える札幌の街並みを見下ろしながら1時間少しで山頂にたどり着けます。時間はそれほどかからないものの急登に耐えながらなので、なかなかの充実感。緩やかにカーブした石狩湾の向こうに増毛や樺戸の山々がきれいに見えます。登山口への交通の便が良くて(これ、大事!)手軽だけど、しっかりトレーニングになって、眺めのいい山に行きたいと思ったら、迷わず銭天オススメです。

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5、小樽までちょっと足を延ばす価値凄くあり 〜塩谷丸山〜 標高629m

 藻岩や銭天より少し標高が高くなるけれど、眺めもものすごく良くて、山頂までのルート上も色々な表情があり、本当に楽しい山。登り始めてしばらくは緩斜面ですが次第にきつくなり、450m台地と呼ばれる所に出るあたりからぐっと傾斜が緩やかになり、ほっと一息。標高500m地点にある反射板を目指してまた元気が出てきます。そこからは頂上を見上げられるので「もうひと頑張り!」というくい持ちが高まってきます。そして後ろを振り返ると海岸線が広がってるではないか!その美しさに励まされやがて頂上へたどり着きます。頂上手前にはちょっとした岩場も出てきて「登山してる!」という高揚感も感じてしまいます。山頂からは小樽の海だけでなく、遠くに積丹やニセコの山々、そして羊蹄のスタイリッシュな姿が望めいつまでも眺めていられるくらいきれいです。小学生くらいの子どもでも1時間半ほどで登れます。時間的にもちょうどよく、登る途中も楽しくて、山頂では抜群の眺望のご褒美と3拍子揃った足を伸ばしても行く甲斐のある本当に素敵な山ですよ。

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ここまで紹介してきた低山で足慣らし、もっと高い山に挑戦したいと思ったら、次の山がオススメです。

 

ここからちょっとレベルアップ編

6、スキー場だけじゃない、札幌の屋根といえば 〜手稲山〜 標高1023m

藻岩山と並んで札幌市民のおなじみの山。手稲といえばスキー場のイメージですが、夏の間はたくさんの登山者が訪れます。複数の登山ルートもあり、ぞれぞれ個性的で色々な楽しみ方ができます。どのルートでも初心者ならせっせと登っても2時間半くらいはかかるのでレベルアップに挑戦するにはうってつけだと思います。発寒川の名所である平和の滝からのルートは登山口に広い駐車場があり(これも大事なポイント!)人気があるようです。しばらくはなだらかな沢沿いの斜面が続きますがやがて林間の道となりゴツゴツした岩が増え始め、やがて大きな岩だらけの通称ガレ場とよばれるタフな岩場へと続きます。ここは体力が試されますが、足だけでなく手も使いながら一歩一歩よじ登っていくのもなかなか楽しいのです。いつまで続くんだこのガレ場と思っているとやがてテレビ局のアンテナなどの人工物が見え出し大きなケルンが立っているコブの上にでます。本当の頂上はアンテナの先のようですがケルンを頂上として目指してくる登山者が多いようです。

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7、渓流と沼を眺めながら絶景の山頂へ 〜空沼岳〜 標高1251m

「標高1,251mの空沼岳は初心者でも登りやすく、札幌市民から特に親しまれている山の一つ。」と、札幌市の観光HPで紹介されている空沼岳ですが、はっきり言って初心者にはそれなりに歯ごたえのある山です。手稲山より更に山頂まで1時間は余計にかかるし、山頂までの道のりも8kmあります。季節や天候によっては結構水量の多い渡渉がある可能性もあるし、標高も今まで紹介した山と比べると高いので、気温や天候の変化にも注意が必要かと思います。できれば経験者と同行したほうがいいのではとも思いますが、登山道ははっきりしていて、途中途中に見所も多いので、山頂を目指さないハイキングとして挑むのもアリなのでそういった意味では初心者同士でも全然いける山かもしれません。

はじめはずっと沢沿いに渓流の流れの音を聞きながら歩いて行きます。途中には山小屋のある万計沼やこんな高いところにこんな広々とした沼が!と驚かされる真簾沼などがあり、辛い登りを癒してくれます。そして山頂からの眺めは正に絶景!今日紹介した山の中で1番ではないでしょうか。支笏湖と恵庭岳が間近に見え、少し遠くには羊蹄が端正な姿を見せてくれます。

山頂で休憩しているとかわいらしいエゾシマリスが登場。登山者のランチのおこぼれを狙っているようです。でもあげないのがルールですよね。

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8、花々を眺めながら、下山後の温泉も楽しみ 〜札幌岳〜 1293m

 札幌市内から、南側の山々を見るとにへの字の形になっている山があります。それが札幌岳。定山渓温泉から豊平峡ダムのハイキングコースの駐車場側に登山口があります。登り始めは緩やかな登りでやがて冷水小屋と呼ばれる山小屋が出てくるあたりから急登が始まりどんどん高度を稼いで行きます。この辺はひたすら登り続ける気力と根性が勝負です。やがて平坦になりはじめダケカンバと笹の間をまたまたひたすら行くとやがて頂上に飛び出す感じ。空沼に比べると獲得標高差もそれほど変わりませんが、札幌岳のほうがひたすら登り一気に山頂へといった印象ですね。

山頂からの眺めは空沼岳に負けず劣らずすばらしく、札幌市街地方向には石狩湾と増毛の山々、南側には支笏湖周辺の山々、ニセコ連峰や羊蹄も望めます。(とのことです…というのも私が登った時はいつも雲の中でした。泣)いま、リベンジが目標です!

下山後の楽しみは豊平峡温泉というと登山者も多いようです。トロリとした温泉の有効成分が登山の疲れを癒してくれます!

実は、空沼岳と札幌岳の間には縦走路があります。確かに市街から見る二つの山は繋がっています。ただ、縦走路を行くだけでも3時間半かかり、どちらかの山に登ってどちらかの山を降る時間を加えると8時間9時間も掛かる計算になり、かなりの健脚が必要ですね。体力と気力を蓄えていつかは挑戦してみたいものではありますが。

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 さて、札幌近郊の初心者にオススメの山を紹介してきました。私自身、書きながらムラムラと行ってみたくなってきました!皆さんもこれを読んで挑戦してみようと思ってくれたとしたらとても嬉しいです。バッチリ山ガールファッションをキメて気持ちを上げて行きましょう!

 

 夏山のイメージで記述してきましたが、紹介した山はどれも冬も楽しめます。空沼岳や札幌岳は初心者には厳しいですがそれ以外は初心者でも冬も十分楽しめます!というか、はっきり言って冬のほうが楽しい!次はそんな簡単冬山の話も書いてみますね。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。もし興味をもっていただいたら読者になっていいただけるととても幸いです。

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 暑寒別岳の5月下旬。雪深いですね〜 (2007年撮影)